モバイル印刷の業界標準を目指す「Mopria」、印刷対応アプリの開発を呼びかけ - ケータイ Watch
「Mopria」は、Mopria Allianceという団体が策定したスマートフォンやタブレットからワイヤレスで印刷できる標準規格らしい。
プリンタ側は、Mopria認証を受けた機種がすでに世界で250機種以上が登場しているそうだが、「MFC-J980DWN」のように後からファーム更新で対応した製品も多いのだろう。iOSやAndroid端末から、プリンタに印刷する際、これまでだと、基本プリンタメーカーのアプリから行うしかなかった。
一方で、Android 4.4(KitKat)以降、OSでサポートされた印刷フレームワークを使用して、Android端末からの印刷が可能になった。
たしか、この印刷フレームワークは、HPが中心になり、キヤノンも協力して作られたと聞いている。
この印刷フレームワークを使用したMopria規格準拠の「Mopria Print Service」というアプリをGoogle Playからダウンロードしてインストールしておけば、Android 4.4以降で標準的な印刷機能を搭載しているアプリから印刷を指示すると、Mopria規格に対応したプリンタで印刷が行わえる。
「Mopria Print Service」さえインストールされていれば、個別のプリンタドライバやアプリみたいなものをインストールする必要がなく、印刷ができるというのが、この規格の肝だ。
よく考えると、MS-Officeが動くのもAndroid 4.4以降だ。
すなわち、Android 4.4以降であれば、Android端末で、WordやPowerPointを開いて編集し、さらにダイレクトに印刷までできてしまうということになる。
Android 4.4以降の新機能に関してあまり関心がなかった私だが、そう考えると、ユーザーにとっては大きな進歩と言えるのかもしれない。
Mopria Allianceは、2013年に設立された新しい非営利団体だが、キヤノン、HP、サムスン電子、ゼロックスの4社が設立メンバーで、コニカミノルタ、アドビ、ブラザー工業、エプソン、京セラ、レックスマーク、リコーなどの主要プリンタメーカーを含め、既に21社が参加し、さらに、沖データ、富士ゼロックス、東芝テックが参加表明しているという勢揃い感が凄い。
それだけ、スマホ、タブレットからの印刷サポートというのが、プリンタメーカーとして重大な課題になっていたということだろう。
なお、Mopria Allianceは、Android 4.4以降のAndroidに対しても、継続的にサポートするそうで、他のOS、プラットフォームについても広げたいとのことだが、iOSについては、アップル次第でどうなるか不明。
アップルは、体質的に、Androidの印刷関連APIの実装をそのまま受け入れるとは思わないからだ。
Windowsについては、ソフトの規制も緩いし、すぐにも対応されそう。Windowsでも、プリンタ個別のドライバ類をインストールする必要なく、直ちにネットワークプリントができるというのは、かなり大きなメリットがありそうだからだ。
ユーザーにとってもメリットのある取り組みなので、是非とも、広げて欲しい規格だな。
個人的にも、買ったばかりのMFC-J980DWNが対応しているので試したかったが、残念ながら、Android 4.4搭載の端末を一つも持っていない。
標準化によって、プリンタ固有の印刷機能が制限を受ける部分がありそうなので、それがどの程度制限があるのかを知りたかったのだが、試せないのが残念だ。
Android 4.4自体は、SDカードのアクセス制限が厳しすぎて好きになれないので、これからわざわざ端末を買う気がしないんだよな。
なので、次ぎ買うとしたら、Android 5.0搭載機になるのだろうが、持っているタブレット、スマホが壊れでもしない限り買う予定もない。
何か手持ちの使っていない端末で、非公式でもAndroid 5.0にアップグレードできるものがないかな? 探してみることにする。
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