カシオ、アウトドア向けAndroid Wear「WSD-F10」発表 - ケータイ Watch
カシオの新スマートウオッチは何がスゴい? 革新的な「二層液晶」でバッテリーが1カ月以上持つ - 日経トレンディネット
CES 2016の会期前日のプレスカンファレンスセッションにおいて、カシオ計算機はスマートウォッチの新製品「WSD-F10」を発表した。
「さすが」だと思うのは、腕時計メーカーとして譲れない線をしっかり守ってきたこと。
カシオなので、まずは、G-SHOCKがベースになるのは当然だろうが、今回は「トレッキング」と「サイクリング」、「フィッシング」の3つのアウトドアアクティビティをメインのターゲットとするアウトドア志向が強い腕時計となっている。
ディスプレイ部に、バックライト付きドットマトリクス式のはカラー液晶と、反射型セグメント式のモノクロ液晶の両方を重ねて搭載し、モノクロ液晶で単純な時計として使用する「タイムピースモード」では、内蔵充電池で約1カ月以上駆動できる。
普通の腕時計に比べて、長いとは言えないが、それでも他社のスマートウォッチには圧倒的な差を付けた。
また、耐環境性能としてはMILスペックに準拠し、耐水性能は5気圧防水を確保するなど、アウトドアでの使用を考慮しているあたり、腕時計メーカーとしての実績がないメーカーには、手が出せないゾーンだろう。
5気圧防水は、やや弱い気がするが、今回の想定ターゲットに海が入っておらず、ゴツさとのトレードオフで割り切った部分かもしれない。
それでも、他社が防滴仕様でお茶を濁しているのに比べれば、飛躍的な進歩だ。こうした腕時計としての最低限の性能を確保しながら、「WSD-F10」は、Android Wear搭載のスマートウォッチとなっている。
カシオは、過去にもいくつかスマートウォッチと呼ばれるジャンルの腕時計を発売しているが、自社だけで作り込めるアプリケーションには限界があった。
そのため、今回は、オープンプラットフォームのAndroid Wearアプリを利用する方向性となったようだ。
また、アウトドア用ということで、方位(磁気)、加速度、ジャイロ、気圧、高度センサーを搭載するが、心拍計などのフィットネス向けセンサーは持たない。また、GPSも持たず、ペアリングしたスマホのGPS情報を利用する。
アプリも、フィットネス系ではなく、高度計測や潮位計などのカシオ計算機オリジナルのアプリがプリインストールされ、登山地図アプリ「YAMAP」やRunkeeperアプリ、気象レーダーアプリなどのサードパーティ製アプリや、Android Wear対応アプリが利用できるという。
一方、最大の「ガッカリ」は、スマートフォンとして使用すると、バッテリーが1日しか持たないこと。
この点では、他社のスマートウォッチと大差ない。
それでも、他社とは違い「タイムピースモード」などの節電モードを備えているから、必要なときだけ、Android Wearを起動するようにすれば、充電せず数日は使い続けられるだろう。
また、LTE/3Gは内蔵しないが、Wi-FiとBluetoothを搭載し、AndroidスマホまたはiPhoneと連係させて利用するのが基本となるのも、少し残念。
せっかくのスマートウォッチ機能が、結局スマートフォン側の電池状況や通信環境に左右されて、制限されてしまいそうだからだ。
充電は、防水仕様の観点から、マグネット脱着式の充電ケーブルで行うため、付属の専用ケーブルでしか充電できない。
汎用のUSBケーブルで充電できないのは、利便性との兼ね合いで痛し痒しだ。
さらに言うなら、ソーラー充電機能を内蔵して、「タイムピースモード」では充電不要に欲しかったが、通常は太陽電池を仕込む表示パネルが液晶画面なのだから、現時点の技術では難しいのかもしれない。
以上のような残念な点もあるが、カシオとしても、これが第一弾製品であり、割り切った点、諦めた点も多々あったはずで、これをベースに、今後、着実に改良を重ねて行ってくれるに違いない。
その意味では、今まで見た中では腕時計として一番素性がよく、今後に一番期待が持てるスマートウォッチだと思う。
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