超小型スマホ「ULCOOL U2」を、ポータブルオーディオプレーヤーとして、使ってみたので、その感想を少し書いておきたい。
・アプリの快適さ
X-ploreアプリと、ラジオ番組向けプレーヤーアプリを使い、録音したラジオ番組を聴くだけなら快適ではあるが、CPUのクロック周波数は「Soyes XS」より若干高いはずなのに、体感的には、「Soyes XS」の方が若干レスポンスはいい気がする。
RAMの使用量もチェックしてみたが、X-ploreアプリ+ラジオ番組向けプレーヤーアプリで、ラジオの録音を聴いたり、radikoアプリで、タイムフリー視聴したりしてみたが、1GBのRAMを使い切る状況にはならなかったので、遅いのがRAMが少ないせいではないと思われるのだが。
・Bluetoot接続の安定性
これは、明らかに「Soyes XS」より電波が弱い気がする。たとえば、Bluetoothイヤホンを右耳に差し、「ULCOOL U2」を胸ポケットに差していると、音が途切れがちになることがあった。
イヤホンを左耳に差すようにすると、電波状態が改善したので、おそらくアンテナの設計が悪いのだろうとは思う。
・音質はそこそこ
ミニジャックにヘッドホンを接続しての音質だが、音が鳴っている時の音質はそれほど悪くない。しかし、無音に近い状態だと、デジタルノイズが耳につく。もうちょっとアナログ部のシールドをしっかりして欲しいところだが、中華端末にそれを望むのは酷か。
・開発者向けオプションのオーディオ関連設定は充実
開発者向けオプションのBluetoothオーディオ関連の設定項目は、「Jelly Pro」並みに充実していて、この点では、「Soyes XS」に圧倒的な差をつける。
Bluetoothコーデックでは、BCCやAACに加え、aptX、aptX HD、LDACが使えるようで、
サンプリング周波数などもハイレゾ音源に対応しているようだ。
AVRCPプロトコル(リモコン制御)のバージョンも切り替えることができ、1.6(サムネイル転送が追加)にも対応できる。
今後、いろいろ試してみたいところだ。
・FMラジオはゴミ
・FMラジオは、よくあるミニジャックにイヤホンアンテナを繋げば、音が出るタイプだ。
ただし、日本の周波数帯には対応しない上に、「Soyes XS」あたりに比べて、異常に感度が悪く、ワイドFM局も含め、何も入感せず、使い物にならない。
先日、「Jelly Pro」から抽出した、MediaTek用の、日本の周波数帯に対応したFMラジオアプリを使えないか、と思い、APKファイルをインストールしてみたが、エラーとなりインストールできなかった。残念。
・バッテリーの持ちはイマイチか?
・バッテリー容量は1,000mAhと、860mAhの「Soyes XS」より大きいのに、バッテリーの減り具合のグラフを見る限り、「Soyes XS」より持ちが悪い気がする。フル充電して使い切ることを何度か行うと、寿命が延びるケースはあるので、もう少し様子は見たいと思うが。
・Adaptive Storage機能は使える
microSDカードスロットがあるので、64GBのmicroSDXCカードを差してみたところ、内部ストレージとしてフォーマットすることができ、内部ストレージ化して使えるようになった。Go Editionでも、こうした機能はカットされていないんだな。
・ナビゲーションバーの配置が違う
Android端末は、通常ナビゲーションバーの左側に「戻るボタン」が配置されるが、この端末は、右側に配置される。
他の端末と併用していると、これだけ配置が逆なので、とても煩わしい。
これは、サムスンの端末なんかもそうなのだが、サムスンは設定で、配置を逆に変更できる。
しかし、この端末は、設定でボタンの配置を変える方法を、今のところ発見できていないので、困っている。
操作レスポンスがやや重いとか、サイズがでかいとか、バッテリーの持ちがイマイチとか、Bluetoothの接続が不安定だとか、気になる点もあるが、ストラップホールやヘッドホン用ミニジャックがあったり、Bluetoothコーデックが充実していたり、OSが新しいので、「らくらじ」アプリが動作したり、本体に直接ストラップが取り付けられたりと、いい点もある。
なので、現時点では、「Soyes XS」にするか、「ULCOOL U2」にするか、まだ決めかねている。
もう少し「ULCOOL U2」の試用を続けてみてから、最終判断をしたいと思う。
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